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親戚宅でのおねしょ事件

私がまだ小学校の低学年の頃だと記憶しています。
私が住んでいたのは東北のかなり田舎の方で、当時は親戚付き合いが盛んでした。毎年夏には、母の実家に母の兄弟家族が集まり、お泊りするのが恒例になっていました。私の兄弟やいとこなど、子どもだけでも10人ほどいました。昼は外で走り回り、夜は広い畳のお部屋に薄い布団を敷き詰め、みんなで寝るのです。
私はまだ夜が明けきらない時間に目が覚め、大量におねしょをしてしまっていることに気づきました。その時の焦りというか、どきっとした感じはどれだけ歳をとっても忘れられません。自分の家の布団ならともかく、親戚の家に来て、しかも私より年下の子どももいっぱいいる中でおねしょしてしまったのです。「どうにかしなければ。」と子どもながらに必死でした。すぐそばに父母も寝ていましたが言えませんでした。
皆が起きるまでに乾かすしかないと思い、夜明けまで何時間か布団をパタパタ揺らし続けました。また、その辺にあるティッシュやタオルで何度も拭きました。そのかいあってか、朝方には若干乾いたように感じられました。
皆が起き出したタイミングで私も何もなかったかのように布団を出ました。パジャマをどうしたのかは覚えていませんが、布団は母の姉がそのまま押入れにしまっていました。
たたまれていく布団を見てるときのハラハラといったらありませんでした。とにかく私は誰にも知られることなく切り抜けられたのです。
でも今になって思うと、おねしょすれば黄色くなるしにおいもするし、もしかして母の姉は、気づいたけれど私のことを思って気づかないふりをして、そのまましまってくれたのかもしれません。もし気づいておらずそのまま押入れの中に畳まれていたとしたら、後になってかなりにおったでしょうし、どちらにせよおねしょには気づいたはずです。ただ、誰かがおねしょした、というような話にはそれ以降も一切ならず、大人の優しさに感謝しています。
あれから30年たちますが、忘れられないお布団の思い出です。